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ロードムービー


ほとんど『冷たい校舎の時はとまる』の番外編。


(Amazonから引用)
運動神経抜群で学校の人気者のトシと気弱で友達の少ないワタル。小学五年生の彼らはある日、家出を決意する。きっかけは新学期。組替えで親しくなった二人がクラスから孤立し始めたことだった。「大丈夫、きっとうまくいく」(「ロードムービー」)。いつか見たあの校舎へ、懐かしさを刺激する表題作他、4編。



今作はこのチャレンジ初の短編集です。
『街灯』『ロードムービー』『道の先』『トーキョー語り』『雪の降る道』の5本の短編が収録されていますが、そのほとんど(『トーキョー語り』以外)が『冷たい校舎の時はとまる』の番外編です。
この短編たちはどれも『校舎』のキャラたちの過去や現在の話であり、その中を切り取ったものであるのですが、それだけでも十分に楽しめる内容となっております。でもやっぱり『校舎』は先に読んでおいた方が二倍楽しめるかな。

皆様ご存じとは思いますが、そもそもロードムービーとは旅の途中で起こるいろいろな事件を通して主人公の変化や成長を描いたりするものです。
あの作品に出ていた彼らが今どんな風に生きているのか、それを知れるだけでとても嬉しい。

あの頃のことを思うと、何でもできるとそう思う。あの頃の仲間を思い出すと、どんなことでもできる。どんなことでも、やれる気がする。
そんな仲間をみつけることができた人はとても幸せだと思う。『校舎』であんなに苦しんでいた彼らがそうやってあの頃のことを思い返しているということが素敵だなあと思います。




ネタバレ感想。




『街灯』(校舎の数年後かな?)
・深月の部屋の明かりを見上げる鷹野。鷹野はなんだかんだ深月のことがずっとずっと好きなんですよね。可愛いね。
上でも引用した、あの頃の仲間たちへの鷹野のメッセージがとてもいい。それに尽きる。
名前のでる登場人物は鷹野だけ。


『ロードムービー』(校舎の十数年後くらい)
・トシちゃんの名前トリック、見事にひっかかる。笑
・ワタルはまっすぐでいいねえ。優しい子で愛くるしい。
・トシちゃんは私が大好きだった諏訪裕二と景子の子供。二人とも親の職業をきちんと継いでいるみたいで、優等生は優等生のままなんだなあと思った。トシちゃんの「児童会長になりたい!」って思いなんか、裕二そのままだよね。裕二は今でも景子のこと大好きみたいで嬉しいし景子がうらやましい。
・鷹野と深月がやっと結婚していた。鷹野弁護士一人前になってからって言っても、さすがに深月のこと待たせすぎだろ…と思わないこともないけど、深月はそういう鷹野のことも全部まとめて大事にしてくれそう。

1.ワタル
2.トシちゃん、本名:諏訪慧恵
3.佐川アツシ、トシの3・4年時のクラスメイト
4.遠藤キミカ、同上
5.新田アカリ、モテ子
6.ヨシヒコ、同級生
7.ハヤカワ先生、トシの担任
8.今井マコト
9.津島、クラスメイト
10.山口、クラスメイト
11.トモユキ、クラスメイト
12.ユウタ、クラスメイト、口が悪い
13.タカノのおじさん、トシの両親の親友、弁護士=鷹野博嗣
14.慧サトシ、トシのおじいちゃん
15.横田さん、栽培委員長、六年生
16.宮崎孝平、児童会長対立候補


『道の先』(校舎の2,3年後)
・名前の出てこない主人公は『校舎』の片瀬充。充の優しすぎるところは変わってないなあ…。でも梨香のハイテンションぶりにたじたじなところはずっと変わらないでいてほしい。そんな梨香は相変わらず榊くんラブでかわいい。
・千晶ちゃんの、嫌われてもないけど気を遣われる友達関係、すごく寂しいなと思う。「思ってることそのまま言っていいんだよ」っていう充はなんだかすごく大人になっている気がした。好きになってしまうのもわからんでもないなあ。
・充が千晶を捜索する時に電話する東大の友達は鷹野かなあ…、多分。

1.大宮千晶、中3のバイト生徒
2.佐藤、同期バイト
3.吉野、塾の額院長
4.ユキコ、バイト生徒
5.リエ、同上
6.さっちゃん、同上


『トーキョー語り』
・私、転校とかしたことないしずっと大阪に住んでいるので、地方コンプレックスとかとは無縁な人間で(大阪人は大阪愛が強すぎるから)、この話にでてくるような気持ちって、実際にはよくわからないのです。それでも、こんな田舎でたいって勉強する篤史や遠山さんはかっこいいなと思う。いきたいところには自分で努力していくしかないのだから。
・さくらはなんだかんだ言いながらも、きちんと一美にダメなことはダメって言えるし、ちゃんと人を見る目があると思う。何も考えてないことないと思う。それにしても篤史はクール。篤史と遠山さんがつきあってたら、それはそれで面白いカップルになってただろうになあ…。

1.水野篤志、
2.一美、クラスメイト
3.タエちゃん、クラスメイト
4.久住薫子、転入生
5.さくら、
6.遠山さん

『雪の降る町』(校舎のHERO章のあたり)
・『校舎』のときも思ったけど、ヒロ(鷹野)が深月のことを"みーちゃん"っていうのとっても可愛い。もう来ないで!とか言ってても、みーちゃんって言葉の響きがかわいすぎて全て帳消しになっちゃう。笑
・もう本当に菅原はかっこいいなあ。そりゃ榊先生になってもモテるわ。いつも軽口叩きながら、しっかり小さい子たちの面倒見てあげてるんだから素敵。これを読むともう一度HERO章読みたくなるね。ヒロとヒロにあいたくなってしまう。深月が指につけてるおもちゃの指環や菅原の片耳だけのピアス。もう一人のヒロが残した思い出はとても大きい。

1.足立絹子
2.みーちゃん=辻村深月
3.ヒロくん=鷹野博詞
4.ヒロ、
5.菅原、=榊くん
6.コウジくん、みーちゃんが喧嘩したクラスメイト
7.細野先生、ヒロくんの担任

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名前探しの放課後


ついに辻村リンクの最高潮を迎えた。

(Amazonより引用)
依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。
坂崎あすなは、自殺してしまう「誰か」を依田いつかとともに探し続ける。ある日、あすなは自分の死亡記事を書き続ける河野という男子生徒に出会う。彼はクラスでいじめに遭っているらしい。見えない動機を抱える同級生。全員が容疑者だ。「俺がいた未来すごく暗かったんだ」二人はXデーを回避できるのか。



まず初めに言いたいのは、初辻村作品としては絶対に読んではいけない作品であるということ。
何も聞かず、黙って『ぼくのメジャースプーン』を読むのです。
時間があるなら、『凍りのくじら』『スロウハイツの神様』も読んでから挑戦しましょう。


この作品、ホラー描写は一切なく、辻村さんお得意の地方都市+田舎の学園ものでこりゃもうまさに辻村深月!としかいえない。
短いとは言えないけど、長くもない。他の作品ほど長すぎるよ~とたるむところも少ない気がする。後半ずんずん読み進めたくなる気持ちもとまらない。
内容読んで、少しひっかかりがあるところ(ネタバレの方に書きます)もあるのですが、それをおいたって彼らの青春ぶりに胸が熱くなるのです。
とにかく、読んでおくべき他の本を読んでから挑戦。その一言に尽きる。




ネタバレ感想。






・辻村さんは名前トリックをよく使うけれど、それにプラスしてこの作品では名前の呼び方/呼ばれ方で生じる人との距離とかニュアンスとかをものすごく描いていて、高校生のもどかしい感じを思い出して懐かしんでしまいます。『名前探しの放課後』というタイトルが意味するように、ここでは特にキャラの名前というのが意識されているように感じる。明日なりたいものになろう。いつかなりたいものになろう。名前の由来が似ている二人が惹かれあうのは当然のことのようにも思えてきます。
最後の最後、本当の作戦が実行されるときのみんなの優しさ、協力を読んでいて、ああ長いこと読んできてよかったなあ。と感慨深い気持ちになれます。なんでもないように書かれていたエピソードが実は伏線だったのだなあと気付かされるこの感覚が私は本当に大好き。あすなのために必死になってるいつかのことも大好き。笑

・あすなとその祖父のお互いを思いやる優しさが素敵。ああいう関係って、孫だからっていうところも大きく関係していそう。親子だとあんな関係なかなかできない。「気遣いが蔓延している」とあすなは語ったけれど、そういう家はきっと幸せな家族の形をみつけられているんだと思う。逆に、家族みんながオープンないつかの家族も素敵。私の家族はこちらに近いなと感じた。椿があすなちゃんみたいな家族を作りたいと話したとき、私もそう思うよ!と猛烈に共感。

・最後の「あすなって呼んでもいい?」「いいよ、いつか」の会話で、それだけでなんかもう満足。あすな、生きててよかったなあ…って思った。でも私、決して口がいいとは言えないいつかが、あすなのことを律儀に"坂崎さん"と呼んでいるのもなんだかいいなあと思いながら読んでいました。この距離感、なんかいいですよね。ほわほわしちゃう(意味不明。笑)



・一番初めにも書いたように、この作品は辻村リンクが発動しまくっているので、それについての感想も書かずにはいられません。辻村リンクと一緒に感想も―――


『ぼくのメジャースプーン』の6年後の世界
・『スプーン』のぼくが秀人、ふみちゃんが椿であること。
天木敬はタカシ、友春もトモとして『スプーン』に登場しています。これは、いつかとあすなの話であると同時に『スプーン』の後日談でもある。
ぼくとふみちゃんが相変わらずとても素敵なカップルでもう私は嬉しい。「別にふみちゃんが好きとかじゃないんだ」と何度も繰り返していたぼくが、あんなに真っ直ぐにふみちゃんのことを好きだと言えるようになっていて私は嬉しい。

・『スプーン』で秀人はトモ(友春)にふみちゃんとは一生口をきけないという罰を与えた訳ですが、この作品を思い返すとふみちゃんと友春は同じ場面にいなかったよね。なんだかそれって、すごい。あの世界が他の作品に続いているのを実感。

・椿が筆箱につけてる古びたキーホルダーはメジャースプーン。

・9章の秀人とレストランにいってる白髪まじりの男性は秋先生。

・いつかと秀人は病院で出会ったという描写が。秀人は『スプーン』で市川雄太に首を絞められて長期入院したせいで、年に一回検査が義務付けられているそう。

・終盤で明らかになった秀人からいつかへの言葉。
「たとえばさ。今から三ヶ月後、自分が本当に気になってる女の子が死ぬって仮定してみてよ。そうしたら、自然に誰か思い当たらない?そういうのがないなら。いつかくんの人生はすごく寂しいよ。」
この文章のせいで、頭を悩ませなければならない。私は条件提示ゲームの理解力が低いんですってば!!!条件は「本当に気になってる女の子が死ぬ」罰は「いつかくんの人生が寂しくなる」こと。この条件がいつかを必死に動かしていたモチベーションだったの?そうなら私はとても悲しい。いつかは秀人の言葉なしでもあすなの為に一生懸命動ける人だったと思いたいのに。

…というのは、いつかが本当にタイムスリップしていたのかというのにも繋がる話で、この秀人の言葉によっていつかが勝手に"タイムスリップしたことにする"と無意識的に自我をコントロールしていた可能性もある訳です。そういうことを考え出すと、もう何がなんだかわからんことになってきます。

しかし、『スプーン』で秋先生が語っていたこと。「条件を達成できないと判断すれば、自動的に罰を受けることになる」
これを考えると(タイムスリップうんぬんはおいといて)、秀人がいつかに"声"を発動させたとき、いつかには本当に気になってる女の子がいたということになるんです。そうじゃないと自動的に罰を受けてしまう訳ですから。
ということは、秀人の声を差し引いても、いつかはあすなのことをずっと気にしていたということで、声のせいで余計に必死になった部分はあるかもしれないけれど、あすなへの愛情は元々あったものだと考えていいのかなと思います。私はいつか視点のときに語られるあすなへの印象や言葉がとても好きだったので、そう考えたいと思います。

いつかが本当にあすなのことが好きで、その一心で動いた3か月間のお話だと思いたいところに、秀人の声の力のスパイスが入ってしまったことで、個人的には少し気分が下がる部分があります。『スプーン』の後日談として、あの世界のみんなが生きていることを読めるのは楽しいけど、いつかとあすなの関係にはそのスパイスを絡めてほしくなかったというのが私の感想。だって、いつかの熱い想い、それがあったから、ただそれだけであすなを生かしておくことができたと思いたいんだから。


『凍りのくじら』の6年後の世界
・ピアノがうまい松永郁也。クリスマス会で郁也のピアノを聴きにきたのは理帆子と多恵さん。

・理帆子はクリスマス会でみんなの写真を撮ってあげていて、その写真が「空気感を切り取るのがうまい」と表現されていた。理帆子は初期、人物写真はあまり撮っていないということだったので、芦沢光としてどんどんと腕をあげているのだなあと思った。


『スロウハイツの神様』の○年前の世界
・電車であすなと河野が読んでいたのはチヨダ・コーキの本。
いつかがチヨダ・コーキを全く知らない風だったので、チヨダ・コーキに関係する事件が起きる前の時代だと思う。
他にも、『凍りのくじら』のエピローグ(郁也がモデルの人物写真でコンクール入賞)で出てきた郁也は高校生よりは成長していて、この作品での理帆子は人物写真の撮影でまだそこまで達してないっぽかったので、それも考慮してこの時間軸はスロウハイツ(理帆子はカメラマンとしての地位を獲得していた)よりは過去かな。



登場人物書き出し
1.依田いつか、3組
2.長尾秀人、4組、陸上部
3.豊口絢乃、5組、いつかの元カノ
4.鶴田先輩
5.渡辺勇雄、カナエの夫、28才
6.カナエ、いつかの姉、勇雄より7才年下
7.満塁(みつる)、カナエの息子(前の世界)
8.坂崎あすな、3組
9.八木千春、あすなの中学時代の友達
10.三山志緒、あすなの友達
11.斉藤、いつかのクラスメイト
12.椿史緒、秀人の彼女
13.天木敬、5組
14.近藤、高齢の英語教師
15.守山文子、6組、敬のライバル
16.松永郁也
17.田中、いつかのクラスメイト
18.小瀬友春、2組、陸上部、河野の従兄弟
19.河野基、2組
20.三井、英語教師
21.佐渡、グリルさか咲の女性調理師
22.安田、体育教師
23.桜井奈津美、いつかの中学時代の元カノ
24.智也、陸上部
25.菱沼滋、ヒシヌマ工務店若社長
26.伊藤、ヒシヌマ工務店員
27.小池トモカ、「ニュースの泉」キャスター
28.中島ちゃん、椿のクラスメイト
29.キョウちゃん、椿のクラスメイト
30.根岸先生、椿の日本史教師
31.西野、いつかの水泳コーチ
32.野中イサム、スイミングスクール
33.岡田、同上
34.芹沢ゆう子、同上
35.武田、生徒指導教師
36.天(たかし)、カナエの息子(現在の世界)

スロウハイツの神様


辻村さんって、本当に本をたくさん読んでた学生だったんだろうなと思う。

こうやって、同じ作家さんの作品を立て続けに読むことって初めてのことで、そうしてみてわかることがたくさんあるなと思います。
辻村作品では、その人物が博識であることを「語彙が多い」と表記することが多い。
本を読むのが好きで、しかもその熱量が高いキャラも他の作家さんよりたくさん出てくるように思う。
辻村さんの生活の中に、本というものが当たり前に入り込んでいたんだろうな…と何も知らない私が思う訳です。



今日は『スロウハイツの神様』。

(Amazonより引用)
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは――――。


これ以上に物語後編が面白い話って私であったことないかも。

この作品も例の如く上下巻に分かれているのですが、それほど膨大な長さではありません。
ただ出てくるキャラクターの描写がとても丁寧で、悪い意味というわけではありませんが、長い。
上巻を乗り越えた人にだけ、味わえる下巻の見事なまでの伏線回収。
というか、上巻で読んでいたそれはとくに強く「これは伏線だな!」と思うようなことでもないのです。ただ、その詳細が後々になって明らかになる過程がとても気持ちいい。

辻村作品の中では、黒い部分が少ない方の作品にあたると思います。
人の嫌な面とか、正確きつすぎるキャラがいたりするけど、校舎子供たちで感じていたホラーな部分は見受けられません。

文体も会話が多いところがあったり、スプーンのようにいろいろ考えて読まないといけないようなシーンも少なかったので、読みやすいと思います。
なんていうか、感情で読める。特に下巻は。
私の中で辻村作品は、ある一点を通過すると読むのがとめられなくなる作品の塊なのですが、この作品ではとくにそれが強い。

内容は現代版「トキワ壮」というのか、クリエイターやその卵たちがたくさんでてきます。
こういう系の業界に身をおいている人やそれを目指している知り合いが私にはいないので、「ああ、あるある」とは思えませんが、彼らの人間らしいところに共感できる部分があります。
夢を追うって簡単に言うけれど、それを実現するためにはどれだけの才能と努力が必要なのか。
なんだか、進路を考えるタイミングで読んでいたとしたら、もっと違う種類の感想をもったかもしれないなと思います。


他作品とのプチリンク(下部参照)もありますので、辻村リンクを楽しみたい方は是非。


続いて、ネタバレ感想。







・環の生き辛さというか、自分を追い込む様がもう凄すぎて身近にいたら引くレベルだけど、私にはあんなに大きな気持ちを向けていられる何かってまだないなと思って、熱くなれる環が少し羨ましい。下巻で書かれた過去の光輝が本当に素敵で、あんな風に思われる環ってきっとすごく良い子なんだろうなと思う。私にも妹がいるので、環の姉気質なところがすごくよくわかった。離れて暮らしていると、なんだかんだで妹が可愛くて、私がどうこうというよりは妹が楽しく生活してくれてるといいな…と思ってしまうところ、ある。

・環と光輝の関係がとても素敵。
この空気をずっと吸っていたい、そんな描写でこんなにも好きという気持ちが伝わるなんて。あのシーンでは私も光輝と一緒に走っている気持ちになれた。こんな素敵なシーン、ああ、なんだかもう…。
辻村さんはよく、愛とか好きという感情を「執着する」って表現するけど、それを見るとなんだかいつもその思いの大きさを感じる。執着することは悪いことではなくて好きなら当たり前だってこと、それが悪いベクトルに向くこともあることをどんな作品でもきちんと感じられる。そこが好き。

・狩野のトリックはわからないなー。
何度も読んでいるので狩野が何者であるかはわかっていて、それを知りながら読むと「え、こんなに!?」ってレベルでヒントがばら撒いてある。だけど、知らずに読んでいるととくにひっかかりもないように読めて、やられた!って気分になる。笑
3章の終わりで、黒木が狩野にお金があっても価値観は変えるな的なアドバイスをしていたり、7章で狩野が仕事に一区切り終えた描写があったり、狩野は実はお金持ちなのだとか。ここまで書いてあって、何故私は疑問に感じなかったんだろうか…というレベル。でもそれが面白いんですよね。
狩野=可能=can.able=かんえいぶ=幹永舞
スーなんて、冒頭でみきながまいとしか思わない名前をわざわざ「かんえいぶ」と音読みしてくれていたのに!!!

・正義が男前すぎる。下巻で光輝のまっすぐさにあてられて、光輝光輝!となっていた私だけれど、環と光輝を除いたスロイハイツメンバーで一番まっすぐ生きていたのは正義だと思う。それにイケメンなんでしょ?最高か。
スーが本当にうらやましいな。

・狩野と桃花のカップルはいいなあ。
男前なのは正義だけど、狩野は一緒にいたいタイプかも。いつでも空気を読んでて、好き嫌いがちゃんとあるけど大人な行動がとれる。寛容な人なのだろうなと思います。幹永舞を隠していたのにはいろいろな理由があるんだろうけど、そういう黒いところもひっぱりあげられて、それでも優しい人というのは一番強いと思う。



辻村リンク
『凍りのくじら』から○年後の世界
・環の友達のカメラマン、芦沢光は理帆子。
理帆子はなかなかに地位のあるカメラマンの位置を築いているようなので、くじらのエピローグよりは後の世界ということになっていそうだけれど、きちんとした時系列ははっきりしません…。見逃したかな…。

・光輝が表紙に使いたがっていた芦沢光の写真は文庫本の表紙の一部になっている。




登場人物書き出し
1.チヨダ・コーキ、千代田光輝のペンネーム
2.園宮章吾、21才、自殺ゲームの主犯
3.千代田光輝、32才、作家
4.赤羽環、旧姓:各務環、25才、脚本家
5.赤羽桃花、環の妹、教育学部(後に小学校教師)
6.狩野壮太、27才、漫画家志望=幹永舞
7.円屋伸一、25才、漫画家志望
8.長野正義、映画監督志望
9.森永すみれ、画家
10.幹永舞、『ダークウェル』原作者
11.夜真下陸男、ダークウェル漫画家
12.黒木智志、代々社、ブラン編集長、39才
12.山本、環と光輝の初共演作のプロデューサー
13.草野、環と円屋のクラスメイト
14.鼓動チカラ、チヨダ・コーキのパクリ作家=莉々亜
15.五十嵐、20才、映画館スタッフ
16.加々美莉々亜、25才、本名:千原冬子
17.拝島司、建築士、28才
18.芦沢さん、カメラマン、環の友達
19.坂田一昌、莉々亜の元クラスメイト、園宮事件で死んだ
20.エリちゃん、桃花の友達
21.ゆうちゃん、同上
22.円屋小春、円屋の娘
23.宇佐美、スーの彼氏

ぼくのメジャースプーン


この作品を読んで「辻村深月はミステリー作家だ」と思う人って、いる?

…たくさんいると思うけど、私にとってこの話はミステリーという一言だけでは収まらない感じがする。


(Amazonより引用)
ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。




ネタバレなし感想。

主人公は小学生のぼく。ぼく視点で話が進んでいくので言葉がやさしい。
小学生にしては考え方とか発言とか、しっかりしすぎているけど、小説の主人公って大体そうですよね。
とはいえ、やはり今までの辻村作品のキャラと比べると文体が幼い感じがしてかわいい。
辻村作品あるあるなどろどろした女の子の感情等は一切でてきません。でも、だからといって物足りないとか辻村色が弱いとかは思いません。

なんといっても、小学生の主人公と彼を取り巻く周りの大人の優しさがいいです。
ぼくのお母さんの気持ちとかまで考えを巡らせると、また違う視点でこの物語を考えることができます。

長さ的にも短い方だと思うので、初めての人でも読みやすいかも。ただ、内容的に『子供たちは夜と遊ぶ』を読んでからの方が楽しめるかと思います。




続いて、ネタバレ感想。






・ぼくってすごくいい子…。ぼくの純粋で強いところ、まだ小4なのに責任感がありすぎるところ、見習わないといけない。秋先生からいろいろ教えてもらうシーン、ぼくの倍は生きてる私でもだいぶゆっくり読んで噛み砕かないとすっと入ってこないような内容多かったけど、ぼくはものすごい吸収力だったので相当賢いんだなあと思った。あれって、読んでる人「はいはい」って感じで意味わかるんですかね…。私が馬鹿なのか…。

・ふみちゃんのような女の子は生き辛いだろうなと思う。優しくて空気が読めて頭がいいのに、そのせいで一番面倒な役回りにされるタイプ。ふみちゃんがぼくに「ふみちゃんが友達で誇り」って言われたことを宝物にしてたところ、胸がぎゅっとなった。
眼鏡をかけてるとか矯正してるとかをコンプレックスに思うの、すごくわかる。小学生だからそういうのは気にしてないとか思う人いるけど、絶対にそんなことない。まだ自分の家と小学校くらいの小さな世界で生きてるから余計に、そこで浴びる心無い言葉は本人の胸に刺さって傷を作る。

・秋先生って、めっちゃ頭いいし優しいんだろうけど、実際にいたら私苦手かもしれない。あの口調でずっと話されるのかと思うと、関西人(の中でも特に早口な私)は「ええからはよ喋って!」ってなりそう。笑
でも、小学生のぼくに対してもしっかり接するところはカッコイイ大人だなと思う。
ていうか「条件ゲーム提示能力」めっちゃ難しくないですか…。以前読んだ時も、その説明のとき理解するのに文章を何度も読まないといけなかったし、多分私が馬鹿だからなんですけど、小学生のぼくがそれを理解して、しかも応用までして使いこなしてるって天才児すぎて本当にすごい。すごすぎ。

・事件の犯人だった市川とかいうやつは本当に最低。そいつが医学部ってとこがまたもうひとつ最低。
ただ、自分が医学科の人間を近くでみていた経験からいうと、勿論まじめな人もたくさんいるけど、あんな人達が将来医者になるのか…なってしまうのか…という人もたくさんいて、なんだかなあという気持ちでいます。別にそれが医学部だから特に駄目とか、文学部や商学部だから許されるということもないのだけど、やはり近い存在として医学部の人間がいるので気になる。
大人になっていないといけない年齢で、十分に大人になれなかった市川と、そうそうに大人になってしまったふみちゃん。そういう対比も面白い。




今回から、ちょくちょくリンクが作動してきたので、それも書いておこうと思います。

子供たちは夜と遊ぶから二年後の世界
・3章のおわりにでてくる、秋先生のゼミにいたのは月子。蝶の飾りがついたピンの下の皮膚にひきつれたような傷痕らしきものは浅葱に殴られた時にできたもの。

・その後も何度か月子は登場するけれど、お菓子作りが下手なのは変わっていない。教師らしくない格好をしているのも変わりなし。教師として働いてはいるけれど、まだ担任はもっていない。

・秋先生が事件について相談したのは、月子と真紀ちゃん、恭二っぽい。恭二が「自分のために怒り狂って、誰かが大声を上げて泣いてくれる。必死にたって間違ったことをしてくれる誰かがいることを知って欲しい。その気持ちは必ず届くと信じている」と語ったというところで一気に『子供たち』の話を走馬灯のように思いだした。
恭司はやっぱり恭司だなあと感慨深い気持ちになりながら、やっぱり恭司が好きだと再確認。自分が誰かのかけがえのない存在であることを感じられるって本当に素敵なこと。

・真紀ちゃんについては深く語られていなかったけれど、恭司は新しい仕事を見つけたそう。それに付随してピアスをつけるのはやめたよう。
そういえば、『子供たち』の最後で浅葱が恭司に扮して挨拶しに行ってたけれど、その後月子と本当の恭司が仲良くやってるようでよかった。もう恭司は月子と一切関係を断ってしまう可能性もあるのかなあとも思えたので。

・四年前、真紀ちゃんの元カレに秋先生が言ったことがようやく判明。
「自分の命を投げ出せるぐらい愛せる存在を一年以内に作りなさい。そうしなければ、あなたはここから消える」だって。
こうやってふたつの作品をつなげて種明かししてくれるの、楽しいけど、たまたま一冊だけ(とくに『子供たち』だけ)読んでた人には結構つらい構成ですよね。

・二年前、浅葱に関する写真を飲み込んだ月子に、秋先生が言った「吐き出しなさい。そうしなければ、息が詰まってしまう。」
これ、何も感じずにふつうに読んでました。秋先生っていつもこういう口調だから、全然違和感なかった。でも、この経験が秋先生に力を使う/使わないの考え方を改めさせたっていうんだから、月子の愛の力はすごいものがあるねえ。それにしても、浅葱は元気にやってるのかしら…。


『凍りのくじら』の二年前の世界
・ふみちゃんのピアノの発表会でふみちゃんの前にピアノを弾いていた天才小学生松永くんは、郁也。

・ふみちゃんが病院に行き出してから、車で家まで送ってもらっているところをぼくが目撃しているけれど、それは多分多恵さんの車。ここでは郁也の存在は全く描かれていません。



こうやって、違う作品のキャラがそこに生きていることを確認できるのって楽しいですね。
スピンオフではないけど、それに近いものを読んでいる気分。



登場人物書き出し

1.ぼく、(名前出てないけど、主人公なので書かせてください)
2.市川雄太、二十歳、K大医学部三年生、事件の犯人
3.ふみちゃん、ぼくの幼馴染み
4.あーちゃん、クラスの女子、テレビに出た
5.ミチルちゃん、クラスの女子
6.チエちゃん、ピアノ教室、発表会を風邪で欠席
7.ユリちゃん、ピアノ教室
8.松永くん、隣のクラス、天才ピアノ少年
9.タカシ、ぼくの友達
10.ユキちゃん、あーちゃんの友達
11.オオハラさん、同上
12.トモ、テレビに出た、ぼくが力を使う
13.平島先生、ぼくの担任
14.秋山一樹、力の講義をしてくれる
15.千加子、チカちゃん、ぼくの母、秋山の姪っ子
16.エミちゃん、ぼくのクラスメイト
17.アイハラくん、喧嘩したトモを押さえてくれた
18.新井先生、ぼくの学校の先生

凍りのくじら



私、やっぱり理帆子が好き。


今までの二作と比べて、とても早く読み切ることができた『凍りのくじら』
ここでも書いていたように、私の好きな本一位に入れています。

(Amazonより引用)
高校2年、芦沢理帆子――。「家に帰れば、本が読めるから」誰と話しても、本気で楽しいと思えたことがなかった。あの光と出会うまでは。
「この物語は辻村さんの小説の中でも特別な感じがする。」――瀬名秀明<「解説」より抜粋>
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。





まず、大きくネタバレなしの感想。

主人公理帆子は斜に構えた女子高生で、自分には居場所がないとか、本当の友達はいないとか思いながら生きています。
理帆子の鬱屈した感じが、正直苦手だなと思う人はかなり多いと思う。実際にいたらかなり嫌な感じだし。
辻村作品を読んだことのある人にわかるように言えば、「辻村作品によくでてくる進学校に通う自分以外は全部馬鹿だと思って生きてるような女の子」です。

でも私はそんな理帆子が好きです。
これを初めて読んだ時、私は大学一年生なりたてくらいの頃で大学受験で母親とすごく険悪なムードでした。
自分のそんな状況と理帆子の状況を重ねて、理帆子が言う「私たち母娘は仲悪い訳でもないけど、よくもない。近いからこそ言わなくてもいいことまでつい言ってしまう」みたいな関係にものすごく共感していました。
そんな理帆子がどのように変わっていくのか、どんな人達が関わってくれるのか。
読み進めていく中で、自分にも同じような大事な人達がたくさんいるのに、十分大切にはできていないとか、与えてもらっている愛情や優しさ・気遣いにお返しができていないな…と自分を振り返るきっかけになった本です。


10代後半って、理帆子みたいに行動に出したり口にしていなくても、どこにもやれないけど誰も自分のことなんてわかってくれないみたいな部分あると思うんです。
私の場合は特に受験生期にそれがやってきて、「別に大学落ちたっていいんだから」とかいう優しさのつもりの言葉も、私はこんなに勉強しているのに何でそういうこと言うの!?みたいに反抗して。
大人だけど子供な時期に、この本に出会えたのはとてもよかったと私は思います。
嫌なことがあるとこの本を読んで、昔の自分を思い出して、終盤は感情移入しまくって泣きます。そうすると気持ちがかなり落ち着く。
これまでの2作と違って、あまりに長すぎるということもないので、時間があれば一気読みできるのもポイント高いです。


これ、全然感想になっていませんね。笑
思い入れが強すぎて、フラットな状態では語れません。笑

理帆子に共感できない人が多くいるということを踏まえたうえでも、私はこの本をオススメしたいと思います。
理由は、ドラえもんのヒミツ道具をとっても上手に使ってあるからということと、話の節々に『ドン・キホーテ』『めざましテレビ』『無印良品』等の誰もが知っているお店や番組、芸能人の名前が出てきて世界観がわかりやすいから。(TFIOSでアメリカズネクストトップモデルがでてくる感覚に近い。一気に親近感がわきます)これは、前の2作までにはあまり見られなかった特徴だと思います。理帆子の一人称目線で書かれているのもいい。


あなたはきっと、この本を読んだ後ドラえもんをみたくなる。

多分ね。




続いて、ネタバレあり感想。







・理帆子の友達のカオリと美也の友情が本当に大好き。とくに美也ちゃんのリホリホって愛称つけて読んでるところとか、すごく高校時代を思い出す。こうやって、自分を想ってくれる友達がいること、理帆子は誇りに思うべきだと思う。カオリは合コンの人選が最強っぽいので、是非私にも合コンセッティングしてほしい。合コンいったことないけど。合コンで出会った宮原くんは、なんだかあまり出てこずじまいだったけれど、かなりいい男だったと思う。優しそうだし、ちゃんと理帆子ママの葬儀にもきてくれるちゃんとした人だった。
学校の友達の加世や立川さんに関しても、誇張表現はあるけどその辺にいそうな感じがしないでもないし、お葬式のシーンでは二人(とくに立川さん)が強くなっててよかった。描かれていないところでも、みんなが毎日学校に行って生活していたのが伝わる。

・なんといっても、別所あきら。彼が今作の完璧超人。
そりゃあんな風に理帆子の話を理帆子のほしい相槌しながら聴いてくれたら気持ちいいよね。で、普通そんな人いたら理帆子が好きになるんじゃないかと思ってしまうけど、この話はそういうのがないのもいい。
あきらは結局理帆子の父で、理帆子が買い物に付き合ったプレゼントのネックレスは理帆子パパがモデルのお礼にママに買ってあげたものだったわけで、そのネックレスをママがずっと大事にしてるのもよかった。あきらが最後のシーンで「僕も汐子も理帆子のことが大好きだ」というところでいつも泣いてしまう。(その前から泣いてるんだけど)

・この話の重点ポイントに母娘関係というのがあると思うのですが、この理帆子ママがちょっと苦手だなと思っていたんですね。それは多分最初の方、理帆子視点で話が進むので理帆子が母親をあまりよく思っていないというところからくると思うのですが。
でも、最後の写真集のところで、もうめっちゃいいお母さんやん!ってなる。もうこれは読んだ人全員なる。はず。病室から理帆子を撮っていたなんて。理帆子に感謝しているなんて。あの文面だけでも泣ける。本当に、手に入るならあの写真集『帆』欲しい。

・この素敵なお話をかき回す役として存在している若尾ですが、もうこいつはマジでやばい。現実世界にいたら、本当にどうにかしてもらわないと困るレベルでやばい。でも、実際にこういう人はいる訳で。本当に女の子は気を付けた方がいいと思う。私も当時この本のおかげで気付いたことがたくさんあったので。「人間の脈絡のなさを舐めないほうがいい」というあきらの忠告が身に染みる。

・このあとの作品にもでてくるキャラとして、郁也やふみちゃんなどがいますが、郁也の優しさは本当に琴線に触れるね。郁也みたいな息子がほしいわ。ピアノもうまいっていうし。しかも10才そこらで「沈める寺」弾けるんでしょう。選曲センスがすごすぎる。「月の光」で十分なところを、「沈める寺」たまりません。笑
多恵さんの強さと優しさがとってもいい。理帆子が多恵さんを好きになるの本当によくわかる。ああいう人、近くにいてほしい。エピローグで、まだ多恵さんが元気にしていてよかった。安心。長生きしてほしい。



登場人物書き出し
これまでの話と比べると、かなり人数少なくてわかりやすくていい!

1.芦沢理帆子、プロローグ・エピローグでは25才、F高2年、少し不在
2.芦沢光(あきら)、カメラマンの時の理帆子・(父も)の名前
 理帆子の父、少し藤子先生
3.カオリ、少しファインディング
4.美也、商業高校2年生、少しフリー→フレンドシップ
5.ナオヤ、J2リーガー、少し不揃い
6.宮原、サッカー日本代表
7.宮原、J2リーガー、合コンで理帆子のお相手役、少し普通
8.加世、生徒会長、少し憤慨
9.タカハタミエ、F高の制服デザイナー
10.三枝、C組
11.立川、クラスから避けられている、少し不安
12.別所あきら、少し不健康→フラット、3-D、新聞部=理帆子の父(婿養子に入り苗字が芦沢に)
13.後藤先生、F高の古株数学教師
14.松永純也、指揮者、郁也の父、少し不完全
15.芦沢汐子、理帆子の母、少し不幸
16.松永詩織、純也の娘
17.若尾大紀、理帆子の元カレ、司法浪人生、少し不自由→腐敗、23才
18飯沼、稀譚社の一般書部門で働いている
19.サキコちゃん、小学生のとき理帆子を階段から突き落とした女の子
20.松永郁也、小4、9才、純也の私生児、少し不足
21.久島多恵、郁也の家政婦、少しフレッシュ
22.ふみちゃん、つらいことがあって今年の夏から話せない

子供たちは夜と遊ぶ


辻村作品は、やはり前半読むのにかなり気力がいる。
前半は一章ずつ時間をかけて読みましたが、後半は一気読みでした。前半読めると後半はとても面白いというか、続きが気になるようになってくる。

就職するまでに辻村作品読めるだけ読みます!と声高に宣言したにも関わらず、友達と遊んだり、この期に及んでバイトを入れまくって時間をとれずにいましたが、なんとか二作目を読み終えました。

『子供たちは夜と遊ぶ』
この作品は初めて読んだ時、衝撃がすごすぎて(特に殺人シーン)心が消耗する感覚を覚え、その描写も怖いしで、もう当分読まないと誓ったのですが、このチャレンジを機に再読。


大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱(あさぎ)だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番ーー」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。
(Amazonより引用)




ではまず、ネタバレなし感想。

以前読んだ時ほど、殺人シーンが心に残って尾を引くことがなかったですが、多分それは衝撃が強すぎるシーンはどうしても忘れられなくて覚えていたからであって、初見だとあの時と同じくらいの衝撃を受けていただろうと思います。
だから、本当にそういうの無理な人はやめた方がいいです。前回の『冷たい校舎の時は止まる』より怖い。個人比ですが。


ただ、ミステリー感は前作より強いと思います。
正直、前半でなんとなく目星をつけてしまうというか、自分の中でこうじゃないかな…という考えをもつことができますが、それだけでは終わらせないのか辻村作品です。
ということで、ミステリー好きの方で結構むごい描写にも耐えられる方にはオススメです。

※私が言いまくっている怖い・むごいというのは殺人シーンそのものでもありますが、作品内で行われる「殺人ゲーム」によって殺されてしまう人の数が多すぎて、精神的にまいるというところが大きいです。


そして、この作品で楽しめるのが恋愛模様も描かれているということ。
この恋愛模様が物語に大きな影響を与えるのですが、もうこの恋愛が心に刺さるのなんのって。辻村さんは人の心の動きみたいなのを描くのが得意というか、好きなんだろうなと読んでいて感じるのですが、この作品では生と死と恋愛とを絡めた感情の動きを丁寧に書かれていて、もうそこが読んでいて楽しいし、刺さる。

プラス、女の子の微妙な友達関係というのに個人的に共感できる部分があった。
ここは正直、物語の本筋には関係ないような部分ではあるのですが、こういうのあるよねって思う。女同士の探り合いのあるところ、苦手だけど一緒にいたい、その子といるときの優越感とか…。
人によってはこんな友情の意味がわからないとか、この描写をする理由がないとか感じる人がいるかもしれないけれど、私はあってよかったと思う。


それから、この作品はかなり蜜に他の作品とリンクしているところがあるので、辻村作品リンクを楽しみたいという人は読むべきだと思います。





続いて、ネタバレあり感想。









・初めて読んだのは多分3年前くらいだと思うのだけど、浅葱のトリックしか覚えていなくて、孝太と月子の関係を知った時すごく衝撃だった。笑 月子は苗字が出てこないぞ、これは危ない、トリック人員だ!と早々に目をつけていたのに、全然気づかなかった。てか苗字くらい何年も一緒にいたら浅葱に教えてやってくれよ月子ちゃんよぉ。月子もわかりやすく孝太と同居するとかしておいてくれれば…。何度も書いているけれど、この話は辻村作品の中でもむごくて苦手だなと感じていて、怖いイメージがあまりにも強かったから、そういう罠とか細かいことは封印していたのかもしれない。

・月子の友達心理、よくわかる。紫乃との微妙な関係、女の子が多い場所に身をおいたことのある人ならわかる人多いんじゃないかと思う。私はめんどくさがって、自分が好きな人としか仲良くしなくていいやと思ってしまうタイプだけど、月子のような関係の友達がいる子は割と多いと思う。
その上で、月子のちょっとめんどくさいけどわかりやすい発言とかが好き。浅葱とのシーンでは、私が考えていたより月子が強い女の子でびっくりした。恋する乙女は強い。月子が生きていて本当によかった。浅葱と幸せになれたら一番だったのに。エピローグ、恭司に扮した浅葱が月子に会いに行きます。そのシーンで浅葱も月子を支えにどうにか生きていってくれるのだと安心しましたが、それでは月子があまりに可哀想だ。誰も救われない。内容的には救いのある終わり方になっているのでしょうが、私にはそうは思えなかった。私はわかりやすいハッピーエンドが好きなお子様読者だからです。

・孝太が出木杉くんすぎる。そんな孝太に思われている真紀ちゃんが羨ましい。
孝太はいい家に生まれて健全に育ってきた感じがする、という描写がされているけれど、本当にノーマルな家庭で生まれ育った私からしてみれば孝太もなかなかいろいろある家の生まれだと思う。それなのにそう思わせる孝太の性格や人となりを表すための表現だと思うけれど、孝太は健全に育ったものだ。努力家でそれを見せることを恥かしいと思わず、敗北は素直に認める。それができる人っていないと思う。この作品の辻村的完璧超人は彼だ。

・二重人格トリックは覚えていても、やっぱり種あかしシーンで頭が混乱する。
それは、悪い方の浅葱が生来の人格だったからという部分が理由だと思う。月子や孝太と一緒に過ごしていた浅葱が後から作られた人格で、残虐な殺人犯でiだった浅葱が本物だったというのは面白い設定だけど、悲しい。
浅葱はきちんと愛されていたのに、それに気付けずどんどん深みに嵌っていく訳だけれど、月子との対峙シーンで写真をみた後の浅葱の心情はもう辛すぎて、全部なかったことにしてほしいと思った。犯してきた罪は重いけれど、浅葱の受けた傷も深いものであったと。やはり、子供の時に受けた傷はそうそう癒えるものではないし、その傷に大人が気付いてあげないといけないと思った。

・でもなんといってもかっこいいのは恭司。恭司まじで何者。
途中の描かれ方で、こいつがiなのでは説を浮上させてしまう程まんまと罠に引っ掛かった私ですが、ピンチの時には現れ、詮索はせず必要なだけ助けてくれる恭司に誰が惚れないというの。作品の中では、iとθ、浅葱と孝太が対比的に書かれていますが、浅葱と同じような状況下できちんと自分の支えを見つけて、まっすぐ生きていこうとしている恭司こそが浅葱と対になっているのだと感じました。エピローグ前に恭司が浅葱と会っているのだと思うと、その浅葱を月子のもとに送ったのだと思うと、それだけで恭司の男前度に撃たれる。もう全部、恭司かっこいいなーっていう感想で終わっていいのかもしれないという気になる。笑

・秋先生。真紀ちゃんの彼氏に言ったこと、なんだったっけ~と思いながら読んでいたら、この作品では教えてくれなかった!笑
『スプーン』読まないとわからないのか!なんてこと…気になる。秋先生は心理学の話をたくさんしてくれるので読んでいて楽しい。

・最後に、赤川翼くん。彼の後半のシーンだけ胸がほっこりした。彼のスピンオフ読みたいくらい。
他のキャラのシーンでも(例えば月子の恋模様とか)ほっこりシーンはあったハズだけど、それには少しダークな一面が付随してくるので、ただただ「両親嫌。勉強嫌。自分も嫌な高校生が家出」っていう設定の中の話にほっこり。iを守ろうとした翼くんの優しさにほっこり。



登場人物書き出し。

1..狐塚孝太、D大工学部、恭二と同居、院2
2.狐塚月子、D大教育学部、孝太の二個下
3.石澤恭二、孝太と同じ研究室、孤児
4.木村浅葱、D大工学部
5.萩野清花、D大工学部、孝太の院生の先輩
6.陣内先生、狐塚の研究室の先生
7.木原美子、コンクール優秀賞
8.高橋友樹、同上
9.渡辺直也、同上
10.i、コンクール最優秀賞受賞者=上原愛子
11.坂上、コンクール開催側、iはこの人に名乗り出て
12秋山一樹、児童心理学教授、十年前は文学部にいた
13白根真紀、D大教育学部
14佐野先生、月子実習先の幼稚園の先生
15片岡紫乃、月子の友達
16上原藍、浅葱の双子の兄
17赤川翼、高校生
18θ=浅葱が藍を探すときに使っていたハンドルネーム
19園田署長、埼玉県警入間署
20坂本玲一警視、同上、秋山先生の教え子
21狐塚日向子、孝太の母、元主人は癌で亡くした
22佐々木のおじさん、日向子の再婚相手
23斉藤、孝太の隣のゼミの学生
24牧瀬さん、月子の教育実習仲間
25えみ、同上
26奥村くん、同上
27森本夏美、コンパニオン
28キョウコ、夏美の後輩、同僚
29河西さん、夏美のマネージャー
30ハルキ、河西の甥っ子を名乗る=浅葱
31森本聡子、夏美の母
32今田信明、浅葱と同じ施設で育ったいじめっこ
33野村、陣内ゼミの院生
34今田の親友、二年前電車に轢かれて死んだ、浅葱に施設で暴力
35蛇島友美、自動車事故で死んだ、妊婦
36蛇島雅之、夫
37誠司、恭二の弟、飛行機事故で死んだ
38舞ちゃん、月子の友達
39由香、同上
40サトミ、月子と同じ授業をとってる学生
41緒方、刑事
42二ノ宮、刑事
43小原くん、狐塚が幼い頃の同級生
44川崎幸利
45上原愛子、お化けトンネルで死んだ女の子
46島村巡査、青森の交番勤務
47池田のじいちゃんばあちゃん、翼を匿った老夫婦

冷たい校舎の時は止まる


中学生くらいの頃、英語の構文で『彼女は本の虫(本に夢中)だ』みたいなのがあって、そこで私は初めて本の虫という単語を知った。

小学生の頃は図書館に通いつめ、『ズッコケ三人組』を読み漁り、読んだ冊数でクラス一番になることが誇らしかった。(こういうことを書くと友達がいなかったと思われるが、ちゃんと友達はいました。笑。楽しくグランドでドッチとか火水木とかもしてました。)


そして、もうすぐ卒業してしまうけれど、大学生になった私は片道2時間という長すぎる時間を通学に充てるようになり、その時間はもっぱら読書タイムとなりました。

多分、私は本の虫だと思う。


私は辻村深月さんの本が好きで、かなり買い込んでいるのですが、彼女の作品はそれぞれにつながりがある部分があって、それをきちんと整理しながら読んでみたいと思いながらなかなか実現させられなかったので、社会人になるまでの少ない期間ですが、それにチャレンジしてみようと思います第一弾。

最後に登場人物全部書き出してます。
私が読みながら確認したものなので、不備あるかもしれません、悪しからず。気付いた点あれば、コメントにお願いします。





発行順に読んでみようということで、まずはデビュー作の『冷たい校舎の時は止まる』

私、これ何度読んでも(といっても今回が4度目でしたが)毎回2年くらいでスパン空きすぎて大まかな流れしか覚えてなくて、常に新鮮な気持ちで読んでます。笑

(Amazonより引用)
ある雪の日、学校に閉じ込められた男女8人の高校生。どうしても開かない玄関の扉、そして他には誰も登校してこない、時が止まった校舎。不可解な現象の謎を追ううちに彼らは2ヵ月前に起きた学園祭での自殺事件を思い出す。しかし8人は死んだ級友(クラスメート)の名前が思い出せない。死んだのは誰!? 誰もが過ぎる青春という一時代をリアルに切なく描いた長編傑作!



備忘録として感想もちゃちゃっと書きたいと思います。

まずはネタバレなしの感想。

個人的に、初めての辻村作品としてオススメはあまりできません。
辻村節全開だけど、かな―――り長くなっているので…。
辻村さんの作品は人物描写が丁寧すぎる程あり、前半にこれでもかという程投げまくった伏線を終盤で綺麗にすくってくれるのが読んでいて気持ちいいのですが、最初でハマらないと読むのが辛いともいえると思います。
上巻を終えると、下巻はさくさく一気読みできるかと。
(特にこの作品はメインキャラが8人もいるので尚更長い仕様に)

しかし、作品の最初にも『名刺代わりの作品ができました』と記載されており、デビュー作だしで、やはり代表作なのであろうと思います。
よし!辻村深月読むぞ!という方にはここから始めるのがいいのかも。


内容的には、ちょっとぐろいというか、想像しすぎると怖くなる描写があるますので、そういうの絶対無理!!って方には合わないかもしれません。(特に上巻がね!)
怖がりの人は読まないほうがいい。私は初めて読んだ時怖くて後悔した。
読み始めてしまった以上気になりすぎて後戻りできなくなりました。笑

内容は高校生が主人公なので、会話全体に若い雰囲気が漂ってますが、タイトルからお察しの通りあまり明るい感じではありません。
ミステリー+青春ものとしてみるのがいいかも。



続いて、ネタバレあり感想。









・やっぱり何度読んでもみんなが消えてしまうところが怖い。想像しすぎなのかもしれない。読んだ後暗い部屋とかにいると、あたかも自分が校舎の中にいて、自分の番がきたら…とか考える。私みたいな怖がりの人は多分読まない方がいい。最後がハッピーエンド的に終わったとしても、やっぱり中盤怖いとそのイメージが強いので。

・榊のような先生最高。私が高校生の頃はおじちゃん/おばちゃん先生ばかりで、そういう先生いなかったので憧れもある。榊みたいなまっすぐさと強さと、人の機微にちゃんと気付いてあげられるような人になりたいけど、多分無理。辻村作品にでてくるヒーロー的な人は得てして完璧超人。辻村さんの理想なのかな~笑
同じく、私は菅原のヒロエピソードでいつも胸がぐっとなる。サトちゃんの心に残るヒロに菅原が文句を言うところで胸一杯になって「はあー」ってなっちゃう。(訳わかりませんね)
あの章だけでもいいくらい大好きな話。『HERO』章。一貫っして書かれている右耳のピアスと、それをことあるごとに触っている菅原が愛しい。

・中高生時代にある、陰湿な部分があるあるって感じで刺さる。高校生の時、私の知る範囲にいじめはなかったけど、中学生のときはあったと思う。それをただ何もせず見ていたというか、どうにかしなきゃいけないという気持ちをほとんど持っていなかった部分があったのを思い出す。それは自分が次の標的になりたくないからだとか、いじめの標的がそもそも話したこともない男の子だったからだとかいろいろあるけれど、多くの人が経験してしまっている、傍観している人の悪っていうのを思い返すきっかけになるかもしれません。
『あんなことくらいで』という描写がたくさん出てくるけれど、第三者が傍から見ている事実なんて、当人が受けている傷を測るものにはなりえないということがよくわかる。

・高校生くらいの時に読むと一番共感度が高そう。私も実際そうだったし。
なんでもないような顔していても、誰しも裏で抱えている傷とかあるよねって。深月はちょっとメンヘラ感が強すぎると感じて、あまり好きにはなれないし、なんでみんなそんなに深月に優しいのさ!?って思うところもありますが…。私は梨香が好きだった。榊くんラブなところ、わかるよ!梨香のエピソードも妹いるので何故だかものすごく共感した。

・でも私は諏訪裕二が好きだ。一番好き!メインじゃなくても好き!
『あの女には、俺しかいない』って最高か。最高だ。景子がうらやましいわ全く。その上秀才で人望厚いんでしょ。景子への告白シーンなんてたまらんかった。『俺は執着してるよ~』の辺り。あんなこと言われてみたい。笑







そもそもこのチャレンジやろうと思ったきっかけの登場人物全部書き出し。
ここでネタバレしてる部分もありますので、未読の方ご注意ください。

尚、書き出ししているのは名前が出てきた登場人物だけです。
例えば、『深月の母親』等名前の出ていないキャラは抜粋していません。



舞台:青南学院高校
1:辻村深月、陸上部マネ
2:榊、26歳、数学教師、茶髪にピアス
3:鷹野博嗣、榊と従兄弟、陸上部
4:藤本昭彦、フェミニスト
5:菅原、素行不良で停学に=榊
6:佐伯梨香、ギャル、榊が好き
7:桐野景子、梨香と幼馴染、親は病院経営
8:清水あやめ、絵を描くのが得意
9:小沢さん、あやめと一緒に登校
10:片瀬充、梨香が好き、メンヘラホイホイ
11:斉藤、充と一緒に登校
12:徳田先生、生活指導、英語教師
13:諏訪裕二、県議会員の息子、生徒会長
14:角田春子、陸上部マネ
15:山内祥子、充に告白したメンヘラ
16:和田、諏訪裕二の後任生徒会長
17:カナエ、クラスメイト、梨香と学祭の片付け
18:江村くん、クラスメイト
19:鈴木先生
20:島田先生
21:あっちゃん、深月にかかってきた電話で深月が呼び掛ける、友達?
22:山崎先生、元1-7担任(榊は副担任だった)
23:佐伯沙弥、梨香の妹、高校生
24:佐伯弓子、梨香の妹、小学生
25:サスケ、充のネコ、歪んだ虎縞が入った雑種のネコ
26:太田さん、中学生の充に頼った女の子1
27:筒井さん、同上女の子2
28:雨宮、充と一緒に文化際の受け付けしてる女子
29:青木先生、美術部顧問教師
30:門倉、体育祭で鷹野が抜いた陸上部の学生
31:桜井、清水から鷹野への恋心を噂するクラスメイト1
32:杉山、同上2
33:沢口豊、中学生の時自殺した昭彦の友達
34:西村、昭彦の中学生時代のクラス委員長
35:浅川、沢口いじめの主犯
36:牧村、景子の家庭教師、法学部、父の知り合いの息子
37:天野、テニス部部長
38:ヒロ、人見知り、語彙は発達=鷹野博嗣
39:ヒロ、フィリピンハーフ、明るく元気、本名;ヒロナオマラヤ
40:サトちゃん、本名チサト、青南の生徒、ハーフ
41:みーちゃん、38のヒロの好きな子=辻村深月
42:野口先生、39のヒロの担任教師
43:トモミちゃん、ひまわりの家にいる女の子の一人
44:田辺、鷹野と同じ学部、東大


プロフィール

amelia

Author:amelia
映画/音楽/christina aguilera
大学生

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